2021年11月6日
ハンス・ウェグナーのザ・チェア

2021.11.06

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今日はデンマークを代表する家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーの代表作
ザ・チェア】のご紹介をいたします。

ハンス・J・ウェグナーは、1日目のブログで紹介したエッグチェアのアルネ・ヤコブセンと
同時代にデンマークを代表するもっとも知られたデザイナーの一人です。

【ザ・チェア】誕生から10年の時を経て

1949年に【ザ・チェア】は発表されましたが、当時はきらびやかなデザインや、新素材を多用した家具が流行していたため、素朴で一見すると地味なその椅子は、発表当初、“みにくいアヒルの子”と揶揄されました。
そんなザ・チェアですが、世に知られたのは、1960年のアメリカ大統領選のテレビ討論会でジョン・F・ケネディが座った事がきっかけでした。

腰痛を持っていたケネディは、楽に座ることができ、それでいて座っている自分が堂々として美しく見える椅子を探した結果、こちらのザ・チェアにたどり着いたといわれています。
過度に主張はしないが、存在感・美しさを持つザ・チェアのデザイン。
1950年の発表から10年の時を経て、この椅子はまたたくまにアメリカ全土、そして世界中で有名になりました。
いまなお”世界で最も美しい椅子”と言われ愛され続けている所以は、
シンプルで美しいフォルムと、座り心地の良さ。
ウェグナーの生涯のデザインの中で最も完成度が高いと評されています。

ケネディ

こちらのザ・チェア、ダイニングチェアとしてお使いいただくことも多いのですが、奥行きが深く高さもあることから
使いづらさを感じる方も多くいらっしゃいます。
もともとウェグナーとしてもダイニングで使用することを前提としておらず、ソファの前などにおいてゆったりと腰かけるためのデザインであると言われています。そう、先ほどのケネディ大統領のようにお掛けいただくのに適しているのかもしれません。

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当店ではダイニングセットとしてディスプレイしております。
木のぬくもりが感じられるダイニングルームにぴったりなんですが
やはり一度ご来店いただき、直接腰かけてみるといいかもしれません。

当店で販売しているザ・チェアはリプロダクト品・ジェネリック品になります。
家具のデザインには意匠権が存在しています。
意匠権の期限が切れた製品を、オリジナルデザインを元に出来るだけ忠実に復刻生産した製品を
リプロダクト品・ジェネリック品と呼びます。

デンマークの伝統ある小さな家具工房『PPモブラー』で製作されているのが正規品になりますが、
正規品のお値段は 約¥600,000~¥1,100,000ほどになっています!
PPモブラーで製作される「ザ・チェア」(PP501/PP503)に使う材については1点大きく特徴的なことあります。
それは、ひとつの椅子に対し同じ1本の木から取れた材で完成させるということです。
「ザ・チェア」(PP501/PP503)に使う材は必ず同じ根から育った木からの材を使うと決められています。
同じ根の木を使うことにより、経年変化の具合が部品毎に同じですので長年経った姿が美しくなります。
また、木の収縮率も同じですので強度的なことに関してもよりよい椅子ができることになります。
それは、ウェグナーが望んだことであり、PPモブラーの品質への真摯な姿勢を示したものです。
いまなお『世界で最も美しい椅子』と言われ愛され続けているのも分かりますね!

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